2026/08/28 09:59


こんにちは、ごきげんマダムです。

朝、カーテンを開ける。

夏の終わりの空は、少しだけ高く見えます。


蝉の声も、以前より控えめ。

季節は、少しずつ次へ進んでいるようです。


私はいつものように冷たいお水をいただき、朝の支度をします。

そして、いつもの場所へ。


テラヘルツメーターの青い面に、両足をそっと乗せます。



足裏をあずけながら、ぼんやり考えます。

「さて、今日は何をしましょう。」

すると主人が、後ろから声をかけてきました。


「今日は何するの?」

私は振り返りました。

「それを今、考えているところ。」

「毎朝それ考えてるね。」

「大切なことよ。」


主人は笑いました。

私も笑いました。



思えば、いろいろありました

最初の頃は、

「今日は何をしましょう。」

なんて言いながら、

何もしない日もありました。


それも悪くなかった。

ホテルのラウンジにも行きました。

白いワンピースを着て、日傘を持って出かけたこともありました。

帽子を買った日もありました。


「これ、必要かしら?」

と考えながら、

結局買ってしまった帽子。

今ではすっかりお気に入りです。


台風の日には、

外へ出るどころか、

家の中に食べ物を並べて籠城しました。


パン。

チーズ。

果物。

お菓子。

アイスクリーム。

そしてプリン。


あの日のプリンは、

非常食だったのか、

ただのおやつだったのか。

今でも答えは出ていません。



そして、町内会

まさか私が、

町内会のラジオ体操に参加するとは。

人生、分からないものです。


最初は少し緊張しました。

でも、

「おはようございます。」

と声をかけていただくうちに、

なんだか楽しくなってしまいました。


そして、その勢いで盆踊りまで。

浴衣を着て、

主人と一緒に踊りました。

私はかなり頑張ったのです。


ところが、

主人のほうが上手でした。

あれだけは、

今でも納得していません。


来年こそは。

……。

あら。

「来年」と言ってしまいました。



ごきげんは、どこにある?

これまで、

いろいろな場所へ行きました。

美味しいものも食べました。

好きな服も着ました。

帽子も買いました。

主人ともたくさん笑いました。


でも、

振り返ってみると、

私が一番ごきげんだったのは、

案外、

何でもない瞬間だったような気がします。


朝、主人と「おはよう」と言ったとき。

美味しい紅茶を飲んだとき。

お気に入りの服を着たとき。

知らない人と笑い合ったとき。

「今日は何をしようかしら。」

と考えている時間。


そして、

「今日も楽しかったわね。」

と一日を終える瞬間。


ごきげんというものは、

どこかへ探しに行くものではなく、

自分の毎日の中から、ちょっとずつ見つけるものなのかもしれません。



主人から、ひとこと

朝食のテーブルで、

主人が言いました。


「ずいぶん長く続いたね。」

「何が?」

「あなたの“ごきげん研究”。」

私は笑いました。

「そうね。」

「楽しかった?」

私は少し考えました。


そして、

「ええ。」

と答えました。

「とても。」


主人は、

「それならよかった。」

と言いました。


それだけ。

でも、

なんだか胸に残りました。



最後の日も、いつもの朝

特別なことはしません。

いつもの朝。

いつもの紅茶。

いつもの主人。


そして、

いつものごきげんスイッチ。

私はテラヘルツメーターの青い面に足裏をあずけながら、

窓の外を眺めました。


夏の終わり。

秋の気配。

季節は変わっていきます。

同じ場所に、

同じ時間が、

ずっと続くわけではありません。


でも。

それでいいのだと思います。

変わるから、

次が楽しみになる。



ごきげんマダムから、最後に

もし今、

「最近、なんだか楽しくないわ。」

と思っている方がいたら。

大きなことをしなくてもいいと思います。


朝、少しだけ早起きする。

好きな飲み物をゆっくり飲む。

お気に入りの服を着る。

会いたい人に連絡する。

気になっていた場所へ行ってみる。


そして、

たまには、

意味もなく帽子をかぶってみる。


人生なんて、

そんな小さなことで、

意外と楽しくなるものです。


私はこれからも、

たぶん、

いろいろやらかすでしょう。


買いすぎたり。

張り切りすぎたり。

主人に呆れられたり。

町内会で妙に目立ったり。


でも、

それも全部、

私の人生ですもの。


だったら、

できるだけ笑っていたい。

できるだけ、

ごきげんでいたい。




今日の研究結果

長い人生、

毎日が最高の日になるわけではありません。


失敗する日もある。

落ち込む日もある。

予定どおりにいかない日もある。


でも、

そんな日にも、

小さな「ごきげん」をひとつ見つける。

それだけで、

一日は少し変わるかもしれません。


だから私は、

これからも、

自分のごきげんスイッチを探していこうと思います。

主人と一緒に。

そして、

まだ見たことのない景色を見に行きながら。



私は朝食を終えました。

主人が立ち上がります。


「今日はどうする?」

私は少し考えました。


窓の外を見る。

空は明るい。

風も気持ちいい。

私は笑いました。

そして、

いつものように答えます。


「さて、今日は何をしましょう。」



🌻 ごきげんマダムの最後のひとこと

「ごきげんは、誰かにもらうものじゃありません。自分でスイッチを入れるものですもの。」

それでは皆さま。

これまで、

ごきげんマダムにお付き合いいただき、

本当にありがとうございました。

また、どこかでお会いしましょう。

そのときもきっと私は、

何か美味しいものを食べながら、

こう言っていると思います。

「まあ、人生って楽しいわね。」

それでは。

今日も、

ごきげんに。

ごきげんスイッチ、オン。


――ごきげんマダム 完――